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フードプリンターのインクにはどのような種類があるのか

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目次

食品工場向けフードプリンターの可食インクは、主に天然色素インクや合成色素インクなどの種類があります。

天然色素インク

可食インクのうち、自然に由来するものが天然色素インクです。

特徴

天然色素インクは、植物や動物体などの天然由来の原料を使用したインクのことです。植物を水に浸した際に出る色素や、アルコールで抽出した色素を使用しています。主にクチナシやアントシアニンなどが有名で、さまざまな食品に使用されています。

メリット

天然色素インクは植物などから抽出した色素を使うため、自然な発色を実現できます。淡い色合いや、優しい色合いのデザインを表現可能です。

デメリット

天然色素インクのデメリットは賞味期限が短い点です。インクによって若干異なりますが、数ヶ月で交換が必要になる場合もあります。また、後述の合成色素インクと比較して価格が高めです。

向いている食品・用途

天然色素インクは下記の食品に向いています。

  • どら焼き、大福、せんべいなど和菓子
  • ラムネ菓子
  • クッキー、サブレーなど焼き菓子
  • パン、サンドイッチ
  • プロセスチーズ
  • 蒲鉾など練り物
  • 厚焼き玉子など水分の多い食品

合成色素インク

人工的に作られた色素を用いた可食インクが合成色素インクです。

特徴

合成色素インクは、化学合成で作成した色素を使用する可食インクをいいます。インクに使用する食用の合成色素は、食品衛生法で細かく定められています。

メリット

合成色素インクのメリットは、天然色素インクと比較して発色が鮮やかな点にあります。インクの乗りがよく、メリハリの付いた鮮やかなデザインを表現できます。賞味期限も長いため、長期間保存できることも強みです。

デメリット

合成色素インクは、食品によって向き不向きが分かれます。特に自然な色合いを表現したい時は、天然色素インクのほうが適しています。

向いている食品・用途

合成色素インクは、以下の食品での使用に向いています。

  • どら焼き、最中、八ツ橋などの和菓子
  • クッキー、マカロン、ビスケットなどの焼き菓子
  • グミやラムネ菓子
  • スナック菓子
  • チョコレート
  • ケーキ、バウムクーヘン
  • アイス
  • パン

そのほかの可食インク

可食インクは、耐水性や耐熱性、耐光性などを高めたインクや、特定条件下で使用する特殊インクなどがあります。また、高級感ある金・銀色などメタリックカラーを印刷できるメタリックインクなど、種類は多岐にわたります。

インク選びのポイント

可食インクを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしておきましょう。

  • 食品の種類・色・形状に合っているか
  • プリントしたいデザイン(文字や写真・イラストなど)に適しているか
  • アレルギー対応など安全性に問題はないか
  • コストは適切か

食品の種類・デザインに合わせたインク選びが重要です。

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