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フードプリンターとは、食品に写真やロゴ、文字などのデザインを可食インクで印刷する専用機器です。食品表面に直接プリントするタイプと、エディブルシート(可食フィルム)に印刷して貼り付けるタイプの2つがあり、店舗や工場などの多様なシーンで導入が進んでいます。
印刷方式とは、インクを食品またはフィルムに転写するためのメカニズムのことです。方式によって、使用できるインクや仕上がり、機械のサイズや耐久性が異なります。ここでは、主に採用されている3つの印刷方式をご紹介します。
サーマル式は、熱でインクを加熱し、食品表面またはエディブルシートに転写する方式です。熱に反応する可食インクを使用し、高解像度の印刷が可能です。
ピエゾ式は、電圧によって変形する圧電素子がインクを押し出して印刷する方式です。熱を使わず、インクを精密にコントロールできるため、色の再現性が高く、高精細な印刷に適しています。
コンティニュアス式は、インクを連続的に噴射しながら、帯電させた粒子を電極で偏向して食品に印字する方式です。主に賞味期限やロゴなど、簡単な印字に用いられます。
印刷方式によって、使用可能なインクの種類が異なります。例えば、ピエゾ式はアルコール系インクも使えるため発色が鮮やかで、乾燥時間も短くなります。一方、サーマル式は高温に耐えられるインクが必要となるため、対応インクが限定される傾向にあります。
フードプリンターの印刷方式は、導入効果に直結する重要なポイントです。製品の特性や目的に応じて最適な方式を選ぶことで、高品質な印刷と効率的な運用が実現します。インクとの相性や耐久性も含めて総合的に判断し、自社に最適なフードプリンターを選定しましょう。