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フードプリンターのインライン導入とオフライン設置の比較

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既存ラインを止めない!フードプリンター導入の極意

食品工場にフードプリンターを導入して商品の付加価値を高めたい。しかし、「既存の生産ラインを止めたくない」「導入工事によるダウンタイム(生産停止期間)が心配」というお悩みは非常に多く聞かれます。
フードプリンターの設置方法には、大きく分けて「インライン導入」と「オフライン設置」の2つのパターンが存在します。工場の動線や生産ロット数に合わせて適した方式を選ぶことで、既存ラインへの影響を最小限に抑えつつ、効率的なプリント工程を構築することが可能です。

インライン導入とオフライン設置の比較

まずは、それぞれの設置パターンの特徴と、メリット・デメリットを整理しましょう。

インライン導入(既存コンベアへの組み込み)

インライン導入とは、現在稼働している生産ライン(コンベアなど)の途中にフードプリンターを直接組み込む方式です。オーブンでの焼成後や、包装工程の直前などにプリント工程を追加します。

  • メリット:自動化による圧倒的な生産効率。人手を介さないため省人化に繋がり、大量生産に適しています。
  • デメリット:導入時のすり合わせが複雑。既存コンベアの改造が必要になるケースがあり、万が一プリンターにトラブルが起きた際、ライン全体が停止するリスクがあります。

オフライン設置(独立したプリント工程の構築)

オフライン設置とは、メインの生産ラインとは別に、フードプリンター専用の独立した作業スペース(作業台や専用の小型コンベア)を設ける方式です。メインラインから対象物を一度取り出し、バッチ処理でプリントを行います。

  • メリット:既存の生産ラインを一切止めることなく導入可能。大掛かりな設置工事が不要で、初期費用を抑えやすく、多品種少量生産に柔軟に対応できます。
  • デメリット:メインラインから製品を移動させる「人の手」が必要となるため、人件費や作業手間が発生します。

工場の動線・レイアウトに合わせた選び方

どちらの方式が効率的かは、工場のレイアウトと「何を重視するか」によって異なります。プロの視点から、状況別の適切な選択基準を解説します。

スペースに余裕がなく、特定製品のみを大量生産する場合

「インライン導入」がおすすめです。コンベア上空のデッドスペースを活用してプリントヘッドを設置できるモデルを選定すれば、床面積を圧迫しません。

複数ラインの製品にプリントしたい、または季節限定品が多い場合

「オフライン設置」がおすすめです。キャスター付きの台にフードプリンターを設置し、AラインとBラインの製品を日によって使い分けてプリントするなど、工場の動線を柔軟に変更できる機動力が最大の魅力です。

プロが教える!コンベア連携(インライン化)の注意点

インライン導入に踏み切る場合、既存コンベアとフードプリンターを連携させることになりますが、ここには食品工場特有の高いハードルが存在します。導入後に後悔しないための重要ポイントは以下の3点です。

  • 1. 搬送速度とプリントタイミングの同期:
    コンベアの速度が一定でない場合、プリント位置のズレや画像の歪みが発生します。エンコーダー(速度検知センサー)を既存コンベアに取り付け、速度変化にリアルタイムで追従する制御が必須です。
  • 2. 対象物のバタつきと高さのブレ:
    フードプリンターは、食品とプリントヘッドの隙間(ギャップ)が数ミリ単位でシビアに設定されます。コンベアの継ぎ目による振動や、食品自体の高さのばらつきがあると、インクの飛散やヘッドの衝突事故に繋がります。プリントエリアの前後だけフラットな専用ベルトに変更するなどの工夫が必要です。
  • 3. サニタリー性(清掃のしやすさ)の確保:
    既存ラインに組み込む際、水洗い清掃時の防水対策や、食品残渣が溜まりにくいフレーム構造にする必要があります。IP規格(防水・防塵規格)をクリアした筐体か、着脱が容易なカバー設計であるかを必ず確認してください。

まとめ:自社の生産スタイルに合った導入を

既存ラインを止めないためには、「導入時の手軽さと多品種対応を重視してオフライン設置からスタートする」か、あるいは「綿密な事前テストを行い、省人化を極めるインライン導入に踏み切るか」の二択となります。
まずは自社の1日あたりのプリント予定数と、工場の空きスペース、そして許容できるダウンタイムを算出し、適切な導入フローをご検討ください。

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